見えない敵を知ること

侍

ぼんとしです、

 

もし、あなたが今たった一人で複数人を相手に

戦っている状況だったとしても、

必ず「勝つため」の方法についてお話します。

 

「お前、状況読めないなぁ~」

「この雰囲気でそんなこと言う?」

 

などというふうに、人から言われると、

途端に自分が間違っているのでは、

と錯覚してきませんか?

 

あなたが仮にどんなに固い意思を持っていようとも

どんなに強い人間でも、絶対に抗えないものがあります。

 

今日はそれに打ち勝つ方法をお話するのですが、、

 

まずは、人間という生き物はそもそも、

最後はこれに従わざるをえないようにできている

ということを知るべきなのです。

 

それは、「空気」です。

 

空気を生み出す方法を知っている連中は、

空気を味方につけた戦術で、敵をも空気に取り込みながら

目的を達成してゆくのです。

 

まさに今、世界中で「空気」が変わってきています。

 

「戦争の空気」です。

 

この空気に打ち勝つことが出来ないと、

いつの間にか自分と反対意見に飲み込まれてしまいます。

 

まず、私たち人間はどんなに気持ちをしっかりしていようと、

「空気にだけはかなわない」と自覚をするべきなのです。

 

日本が戦争で犯した過ちとは?

先日の新聞で、戦艦大和を特攻に使うと判断した

連合艦隊参謀の話が載っていました。

 

その時の判断の背景にあった理由は、

「大和が生き残ったまま戦争に負けたら、なんと国民に説明するのか」

「多額の税金で世界無敵の戦艦を造ったのに無用の長物と言われるぞ」

 

実は当初、大和が所属する艦隊の司令長官は、

この特攻命令には反対していたのです。

 

当時はメディアで一斉に対米戦争に踏み切る、日本は戦争に勝利する、

という「強い論調」一色だったのです。

 

そして時代の空気は「日本はアメリカに戦争で勝利する」という

幻想を信じこむようになっていったのです。

 

しかし当時のアメリカを見て知った日本人は冷静に情勢を見ていました。

 

その中の一人が、大和の司令長官だったのです。

 

しかし、出撃前に連合艦隊参謀長から説得され、

「一億総特攻の先駆けになってもらいたい」という一言には

抗うことが出来なかったのだ、と書かれていました。

 

結局戦艦大和は沖縄へ特攻で向かう途中

米軍機の攻撃で沈みました・・

 

この時の日本の犠牲者は3729人、

アメリカは14人だったそうです・・・

 

歴史を断片だけで語ることは難しく、また危険ですが、

私たち人間誰もが「時代の空気」には抗えないということを

冷静に受け止めるべきではないかと思うのです。

 

対複数戦に勝つ力とは?

空気を味方につけて向かってくる敵というのは

大衆の無意識をコントロールした巨大な敵です。

 

1年前には考えられなかったことが

今は当たり前のように語られている・・・

 

そんなことがあなたの身の回りにもあるとしたら、

あなたの前に巨大な敵が潜んでいる可能性があります。

 

そんな時に必ず敵に勝利する方法。

 

それは一人ひとりが、

情けない、腰抜け、と言われようと

逃げ帰ってこれる勇気を持つこと

ではないでしょうか。

 

判断がつかない時、人は「強い意見」に従おうとします。

 

自分だけ「腰抜け~!」とは言われたくないのです・・・

 

それが理屈に矛盾があろうと、現実的でなかろうと

「時代の空気だから」という理由だけで従ってしまいます。

 

「私だって腰抜けじゃない!」と示したいのです・・・

 

大義のためには大事な命をも投げ出してしまいます。

 

俺だって強い、腰抜けじゃない、と言いたいのです・・・

 

でもやっぱり、私はそんなのだけは御免です。

 

弱い自分に正直に、堂々と言える。

 

腰抜けと言われようと「自分だけは嫌だ」と。

 

仮に笑われようと、後ろ指をさされようと、

仲間はずれにされようとそんなものはどうでもいいのです。

 

当初コントロールを意図して創りだされた空気は

目論んだ連中の想定以上に膨らみ、

次第に化け物になって暴走を始めます・・

 

思想、経済、全て一方向に動きます・・・

 

空気をつくろうとしている雰囲気を察知しながら

冷静に情報と接する。

 

そんな自分で在り続けたい。

 

一人ひとりがしっかりしていないと、

空気の一部になってしまいますよ。

 

自戒を込めて。

 

ありがとうございました。

 

ぼんとし